リボ払いをカードローンで借り換え・おまとめにするのは「あり」か「なし」か?

リボ払いからカードローンへのメリット・デメリット

秋田です。(元銀行員です。支店長・個人ローン関連の部長を経験しました)

ズバリ、結論からいいますと・・・

リボ払いから ⇒ カードローンへの切り替え・おまとめ・一本化はダメ! です。

今回の記事はリボ払いの残高がどんどん膨らんできた人で、それを不安に思っている人にオススメです。

■ リボ払いの残高がふくらんできて不安・心配だ、と感じている人。
■ カードローンに切り替えた方が利息と毎月の支払額が少なくなるのでお得だ、というコマーシャルをよく耳にするが、本当にそうなのだろうか? と思っている人。
■ ズバリ、カードローンのメリットとデメリットを解説して、最後にそれよりもオススメなやり方を提案します

秋田秀一

意思の弱い人ほどリボ払い ⇒ カードローンへの借り換えはNG!です。

目次

リボ払いに比べた時のカードローンのメリット・デメリット

リボ払い・カードローンのメリット・デメリット
リボ払いとカードローンのメリット・デメリット

そもそもとして、まずはリボ払いのメリット・デメリットというヤツを見てみましょう。

メリットデメリット
・毎月の支払いを平準化できる。
⇒ 月々の支払いを少なくすることができる。
・リボ払いの残高をあまり意識することがなくなるので
⇒ 知らない間に残高(立替え・借入総額)が膨らむことがある。
・少ない毎月の支払い額でたくさんの買い物や借入(キャッシング等)ができる。・元金と利息との合計で毎月の支払い額を平準化するため、最終的に支払う金額が大きくなる
完済するまで長い期間が必要となる
⇒ それだけ支払う利息が大きくなってしまう。
リボ払いのメリット・デメリット
矢印
では、カードローンのメリット・デメリットは?
カードローンのメリットカードローンのデメリット
・枠の範囲内(極度額内)で繰り返しローンを利用できる。
・街中のATMから手軽にお金を引き出すことができる。
・一定の「ローンの枠」をもらえることで、「打ち出の小づち」を手にしたと錯覚して、ついつい使い込んでしまう可能性がある
・いざ、急な出費!という時に安心である。・たとえ、元金と利息を毎月返済しても「枠」が空いてしまえば、また繰り返しで利用できるので・・・残高が減らずに極度額(枠いっぱい)ではりついてしまうこともある。⇒ ずっと利息を払い続けるだけで、元金は全然減らない、ということにもなる
いかがですか?

よーく見ると、リボ払いとカードローンのメリット・デメリットは似ていると思いませんか?

【ここでのまとめ】
結局は、どちらも限度枠いっぱいになるまで(知らず知らずのうち・または問題先送り的)に使いこんでしまう可能性がある、ということです

もちろん「これ以上は使わない・利用しないゾ」と強い意思で自分を制御できる人ならいいですけど・・・そもそもお金の管理がずさんだったことから(消費ぐせから)これまでリボ払いや買い物での消費額が膨らんできたという人が多いはずですから、ローンの枠をもらったらズルズルと使いこんでしまう可能性が大だと思われます。

カードローンがいいですよ、と騙されやすいポイントは・・・

いっけんすると、カードローンは「リボ払いよりも金利が低くなるのでずっとお得です ≒ 利息の返済額が軽減されますよ」という触れ込みが多くみられますが・・・実は、、

カードローンを借りる人(申込む人)のすべてが同じ金利水準ではありません

最終的に・・・

秋田秀一

カードローンの申込みには当然に審査があります。
年収が多い人・少ない人。そもそものリボ払いの総額が多い人・少ない人、その他の借金や働いている状況等々で申込んだ人によって金利水準は違ってくるのです。

ですから、直接的なメリットはそこまでは「ない」というのが実態でもあったりします。(もちろんケースバイケースです)

■ これまでたくさんのローンの申込みや実際に借金の借り換え・組み替えなどをされたお客さまの事例をみてきましたが・・・
■ リボ払いからカードローンに移行したことのメリット(金利が少し安くなる・毎月の返済額の負担が減ることがある)よりも、カードローンを手したことで逆に借金が増えてしまった、という人もたくさんいました

どういうことかと言うと、、

カードローンを持っていると「ゆ・う・わ・く(誘惑)」に勝てないことがある!

カードローン
カードローンは簡単にATMからお金を引き出せる「打ち出の小づち」

カードローンの最大の魅力であり、実は借り手から見た時の気づかないデメリットは・・・
⇒ 枠内であれば限度額いっぱいまで、何度でも繰り返し繰り返し利用できる(お金を引き出せる)ということです。

秋田秀一

何度も言いますが・・・
まるで「打ち出の小づち」なのです。

つまり、カードローンを持っている時の【デメリット】としては・・・

■ 気が大きくなってムダ遣いをしてしまう!
■ 現金が財布に増えることで、「身の丈(みのたけ)」以上の生活・消費行動をしてしまう。
■ 人によっては人前などでミエをはることで「自分を良く見せよう」としてしまうと歯止めが聞かなくなる、ということが起こりえます。

強い意思でコントロールできる人なら構いません。でも、そうでないという自信 ≒ 自負がある人なら=これまでもズルズルと消費ぐせを抑えることができなかったというタイプの人なら「カードローンを作るコトは止めた方がいい」ですね。

※ 逆にカードローンの発行側はずっと利息をもらえることになります。(余計なコストもかけずに、ほったらかしで利用してもらえる=利息が入り続ける、という仕組みになっています)

カードローンは「悪魔のささやき」的な商品でもある!

カードローンは、たとえば次のような「突発的な出費」に対応するために「臨時的」に使う分にはいい商品です。

■ 急な葬式が入ってしまい、参列するために旅費が必要となった。
■ 結婚式に参加することになり、人間関係の近さから「それなりの金額」をご祝儀として用意しなければならなくなった。
■ 自分のキャリアアップ、資格取得、人生創造につながるチャンスを逃さないために自分への投資資金が「今のタイミングで」必要となった。

カードローンは(普通は)、リボ払いやクレカのキャッシングなどよりも金利が低いものです。だから「誘惑」を甘く考えたり、ボーナスでの返済をあてにしてズルズルと反復して使いこんでしまうことも起こりえます。

秋田秀一

本来は貯金してお金が貯まってから旅行に行ったり、家電などの消費財を購入したりするものです。それがいちばんです。それを・・・
カードローンで引きだしたお金を消費性の資金として使うのは絶対にやめてください!

消費性の資金とは・・・モノを買ったり、遊びに行ったり、飲食費、遊興費、交際費・・・などに使われるお金のことです。

ですから・・・もしあなたがカードローンを使うというなら・・・

リボ払いをカードローンで借り換えた時に、それ以上は絶対にカードローンの枠空きを使わないゾ! と強い意思で自重できる人でないとダメです。

秋田秀一

私は意思の強い人でないとカードローンを作るのはオススメしません!

では、どうすればいいのか? について解説します。

借用書を書いて金融機関から借りる、というのがいちばん! です

借用書
借用書(銀行相手の正式書類としては「金銭消費貸借契約証書」)

※ もちろん審査がありますからすべての人が審査OKとなってお金を借りることができる、というものではありません。

簡単にいうと、、

秋田秀一

住宅ローンや、自動車ローンなどのような借り方です。
借りたら、あとはひたすら返済する、というものです。

当初お金を借りた後に追加で、いつでも自由に好きなタイミングで(しかも街中のATMから)簡単にお金を引き出せる、というような借り方ではない、というやり方での借金のことです。

■ 借用書(専門的にいうと、金銭消費貸借契約証書)を書いて(サインして)「一発モノ」で借りる。
■ それでリボ払いを強制的に完済させる
(できれば、その後はリボ払いが使えないように手続きするのが大切です)
■ あとは、ひたすら「その一発モノ」で借りたお金を返済する

というやり方がベストです。

つまり、簡単には反復利用できないようにする、というかそういう「借り方」をする、ということです。

秋田秀一

もう一つ、苦痛になることを言うと・・・ネットなどでカードローンを申し込むよりも ① 資金の使い途を明確にして、② 何年でどうやって返済するというプランもきっちり立てて、③ 場合によっては銀行の窓口に行って(今はネットでも可能ですが)銀行員と会話しなければならない、という「労力・エネルギーを使うこと」での借入を選択する、ということです。

だからこそ、本気で真剣に「借金を返済しよう」と思う強いモチベーションになるはずです。
銀行の窓口にわざわざ出かけて銀行員に相談する、というのはかなり精神的にも大変なことでしょうから。

でも、借用書を書いて「一発モノの借金」として新規で借入をおこして、その借金でリボ払いを一掃するのは「アリ」です。
特にカードローンの誘惑に負けてしまいそうなタイプの人は、ぜひ検討してみてください。

まとめ

カードにハサミを入れる
カードにハサミを入れる、という勇気が大切です
秋田秀一

2つの観点からまとめます。
・リボ払いを清算するなら・・・一発モノの借金で完済させる。
・もし、カードローンでやるなら・・・清算したらローンカードにもハサミを入れる。

【1つ目の観点からのアドバイス】
■ リボ払いを清算するなら「一発モノ」の借入金(できれば銀行の窓口に行って相談する)で、清算する。※ もちろん今はネットでも申込みできます。
■ 清算できたら、① クレカを整理する(不要なカードを解約する・ハサミを入れる、② クレカのリボ払いの設定を解除する。
■ 消費行動を見直す、二度とリボ払いでの買い物をしない。

【2つ目の観点からのアドバイス】
■ もし、カードローンでお金を調達してリボ払いを清算するなら、清算後はローンカードにハサミを入れる
(カードローンでの追加での利用を使えなくする、自ら反復利用ができないようにする)
■ クレカのリボ払いを解除する。
■ 消費行動を見直す、二度とリボ払いでの買い物をしない。

あとは、一発モノで借りた借金、またはカードローンでの借金(一回きり)がはやく完済できるように返済を加速する、ということに意識・エネルギーを向けてください。
(毎月の定例返済とは別に貯まった分だけでもドンドンと内入れするように随時の返済を行います)

ここまで本当にありがとうございました。

リボ払いからカードローンへのメリット・デメリット

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